子供に話すお金の話

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第37回:コツコツとお金を貯める方法は?

私たちはお金がいっぱいあれば海外旅行にも行けますし、レストランなどでおいしい食べ物を食べることもできますので、お金がいっぱいあればいいなあ、あるいは一度にたくさん稼げればいいなぁ、と誰もが思います。でも、実際はなかなかお金を一気に稼ぐのはのは難しいので、実際にはコツコツと地道に貯めるのが一番良い、そして確実な方法です。では、コツコツ貯めるとどんな良いことがあるのでしょうか。そこで今回は、「コツコツとお金を貯める方法は?」という題でお話したいと思います。


コツコツと貯めるといいことがいっぱい!

お金をコツコツと貯めると、実はいいことがいっぱいあります。では、いったいどんないいことがあるのでしょうか。「節約上手になる」「計画がたてやすくなる」「お金が早く貯まる」などのメリットがあります。
では、なぜこのようなメリットがあるのでしょうか。それは以下のような理由からです。

1.お金を貯めると節約上手になる

毎月決まったお金を貯めると、節約が上手になります。例えば、おこづかいが1ヶ月1,000円としましょう。このうち、100円を毎月貯金すると1年で1,200円ものお金が貯まります。ところが、毎月貯金する額を決めずに、「余ったら貯金しよう」と思っていると、いつまでたってもお金は貯まりません。なぜなら、お金はあると使いたくなってしまうからです。つまり、1,000円のうち「毎月使えるお金は900円」と決めれば、自然と900円で収まるように使うようになります。

これはおとなになっても同じことです。毎月お父さんがもらってくるお給料のうち、毎月決まった額を貯金していると、節約が上手になります。例えば、毎月20万円のお給料をもらっている場合、最初から「毎月2万円を貯金する!」と決めていれば、残りの18万円で1ヶ月の生活をしようとするようになります。これが、「余ったら貯金しよう」と思っていると、1ヶ月で20万円全部使ってしまうことになってしまうのです。

一番効果的なのは、お給料をもらう前に自動的に2万円が引かれる形にするのが良いでしょう。金融機関の「自動積立定期預金」という定期預金を利用すると、毎月決まった日に自動的に、定期預金に入る仕組みになっています。例えばお給料日に20万円が入ると、そのうち2万円が定期預金に入るので、使えるお金はあらかじめ2万円が差し引かれた18万円となります。したがって、1ヶ月に使えるお金は18万円しかありませんので、自然と18万円で生活することができるようになるため、このように、毎月決まった額を貯金すると、節約が上手になるのです。


2.計画的に貯金ができる

お金をコツコツ貯めると、毎月決まったお金を貯めるので、いつ頃にどれくらいお金が貯まるのかが分かるようになります。

先ほどの例でお話しますと、例えばお母さんが10万円の電子レンジを買いたい場合は、2万円ずつ貯金すれば5ヶ月後の8月に買うことができる、ということがわかります。あるいは、家族でハワイ旅行に行きたいと思ったとき、飛行機代とホテル代で24万円かかるとすると、コツコツ貯めていればちょうど1年後の2011年3月に家族みんなでハワイ旅行に行けることがわかります。つまり、大きな買い物をするときには、毎月決まった額をコツコツと貯金すると、「いつぐらいに大きなお買い物ができる」という計画を立てられるメリットがあります。


3.早くお金が貯まる

毎月コツコツ貯めると、早くお金が貯まります。では、なぜ早くお金が貯まるのでしょうか。お金が貯まるときに「複利の力」が働くとお金がより早く貯まるのです。では、この「複利」とは何のことなのでしょうか。少し難しい話になりますが解説しましょう。

お金を金融機関に預けると利息が付くのは、皆さんご存知ですね。実は、この利息には「単利」と「複利」の2つがあります。言葉で説明すると以下のようになります。

「単利」・・・元本(元のお金)だけに利息がつく計算方法
「複利」・・・元本と受け取った利息の合計額に対して利息がつく計算方法

言葉だとちょっと難しいので、図で説明すると以下の通りとなります。

単利と複利で、1%の利息がもらえる場合を比べた場合、1年目はどちらも100円の利息がつくので変わりません。しかし2年目になると、単利の場合は1年目と同様に100円しか利息がつかないのに対して、複利の場合は10,000円と利息の100円を足した10,100円に対して、利息がつくので、2年目は101円の利息がもらえます。

このように、同じ利率(利息をもらえる率)の場合は、複利の方がたくさんお金を殖やすことができるのです。長い期間お金を預けると、単利と複利ではどんどん差が開いていきます。例えば利息が毎年5%の利息が受け取れる場合、100万円を預けると差は以下のようになります。

  最初 10年後 20年後 30年後
単利 100万円 150万円 200万円 250万円
複利(1年複利) 100万円 163万円 265万円 432万円

10年後だと受け取れる額に13万円の差があり、20年後では65万円、30年後では実に182万円もの違いがあります。このようにコツコツ貯めるときは、複利にすると、単利のときに比べてお金をたくさん殖やせることがわかります。


お金以外にコツコツ貯めることができるものは?

通常はお金を積み立てて、ある一定の期間がたつとお金で受け取れるのが一般的ですが、中にはお金以外のもので受け取ることができるものもあります。

例えば「旅行積立」というものがあり、ある一定の期間お金を払うと、利息がついて旅行ギフト券がもらえるというものもあります。

また、「純金積立」というものは、例えば毎月3,000円ずつ「金」を買うと、同じ価値の金貨や宝石と交換することができます。このようにコツコツと積み立てて、お金以外のもので受け取れるというものもあります。

ちなみにコツコツと積み立てるのは「お金」だけではありません。例えば「努力」を日々コツコツと積み上げていくことはとても重要です。シアトルマリナーズのイチロー選手は昔から毎日野球の素振りを欠かさないという努力をしており、また柔道のヤワラちゃんこと谷亮子選手も小さいころから柔道を欠かさず努力をしてきました。このように努力や勉強も、お金と同じようにコツコツと積み重ねていくことが、最後には大きな力(お金)となるのです。


執筆:坂本光(さかもと ひかる)CFP
一級ファイナンシャルプランナー・CFP®、日本キャリア開発協会認定キャリアカウンセラー、日本応用カウンセリング審議会認定心理カウンセラー。2006年5月週末起業を決意し、通信会社に勤務しながら合同会社FPアウトソーシング代表を務める。ファイナンシャルプランニングに関する個別相談・セミナー講師としても活動中。

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