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第23回:ETF(上場投信)

サブプライムローンがきっかけで、リーマンブラザーズの破綻など世界中で金融不安が広がっており、日経平均株価は2008年10月28日には、一時7000円を割ってしまいました。こうして株価がどんどん下がっていく中、「ETF」に投資をする人が急速に増えているそうです。少額から始めることができ、値動きも分かりやすいことから、投資の初心者の中では、ETFから投資をする人が多いようです。さて、ではこのETFとは具体的にはどんな商品なのでしょうか。そこで、今回はETFについて解説したいと思います。


ETFってなに?

では、ETFとはいったい何のことなのでしょうか。

ETFとは、「Exchange Traded Fund」の略で、日本語に訳すと「証券取引所で売買できるファンド」となり、一般的には「上場投信」と呼ばれています。具体的にはその価格がTOPIXや日経平均株価などの指数に連動するように作られている上場投信を指します。

例えば、日経平均株価連動型のETFの場合、日経平均株価が9000円から9500円に上がった場合には、だいたい9000円から9500円に動くように設計されています。(注:完全に同じ動きをするわけではありません。)

ETFは、一般の投資家が証券取引所を通じて購入することができます。そして、集めたお金を使って、お金を運用する専門の会社(投資信託会社といいます)が、日経平均株価と一緒の値動きをするようにしながら運用する仕組みになっています。通常の投資信託でも日経平均株価に連動する商品はあるのですが、投資信託の場合は扱っている証券会社が限られているのに対し、ETFの場合は証券取引所に上場されているためどこの証券会社からでも購入できる点が大きく違います。ETFの仕組みは以下のとおりです。


ETFの特徴は?

では、ETFはどんな特徴があるのでしょうか。
ETFは以下のとおり大きく分けて4つの特徴があります。

1.株式と同じように売買できる
  (保障範囲は住宅と家財のみ)

2.手数料が安い

3.少額で分散投資ができる

4.値段が分かりやすい

では、それぞれの特徴をみてみましょう。


1.株式と同じように売買できる

通常の投資信託の場合は、価格は1日1回算出する「基準価格」という価格で取引が行われます。そのため、投資信託を買いたいと思って注文をしても、その基準価格で買うことができるかどうかはすぐにはわかりません。例えば、月曜日に注文を出したとしても火曜日に発表された基準価格で買い付けが行われるため、最終的にいくらで買うことができるかは火曜日以降にならないとわかりません。

それに対して、ETFであれば一般の株と同じように売買できますので、買うのに必要な金額がその場でわかります。つまりリアルタイムで売買できるということになります。そのため、「いくらになったら買う(あるいは売る)」というように予め売買したい金額を指定する注文方法(指値注文といいます)も可能です。


2.手数料が安い

通常の投資信託と比較して手数料は安いのが特徴です。細かい説明は省きますが、一般の投資信託と比べて運用する手間が少なくて済むので、その分安くなっているのです。例えば、信託報酬手数料を比較すると、一般の投資信託では1%前後なのに対しETFだと0.2〜0.3%。約3〜4倍もの開きがあることがわかります。


3.少額で分散投資ができる

株に投資をする際に気をつけなければならないうちの一つに「分散投資」があります。例えば株を1社に集中させて買うとすると、もしその会社の業績が急に悪くなったりあるいは倒産してしまった場合は大損をしてしまいます。そのため、株式投資をするときにはなるべく複数の銘柄の株式を買うことが重要となってきます。

その点、ETFは分散投資の観点から言えば非常に優れており、例えば日経平均連動型のETFであれば、日経が選んだ225銘柄に分散されているのと同じ効果があるわけです。つまり、例えば1社が倒産したとしても225銘柄に分散されているため、それほど大きな影響を受けずに済むというメリットがあるのです。ETFは例えば日経平均株価連動型の場合ですと、金額の低いものであれば約1万円から投資を行うことができます。

このように、ETFは少額で始められ、かつ分散投資も同時にできるというメリットがあるのです。


4.値段が分かりやすい

個別銘柄の株式を買った場合は、インターネットなどで銘柄ごとに検索をしないと儲かっているのか、あるいは損をしているのかがよくわかりません。また、投資信託であれば証券会社を通じて、あるいは専門紙でないと調べることができませんが、日経平均やTOPIXなどであれば毎日のようにニュースなどで放送していますので、価格が上がった、あるいは下がったのかが分かりやすいという特徴があります。そのため、普段の生活をしながらも、価格が上がったかどうかを把握しやすいのです。

それぞれ株式投資・ETF・通常の投資信託の3つを比較すると以下の図のようになります。

  株式 ETF 通常の投資信託
購入する場所 どこの証券会社でも買うことができる 証券会社が限定される
購入/売却の価格 自分で価格を指定することができる 価格の指定ができない
価格の確認方法 新聞やニュースなどで確認できる 取扱証券会社か専門紙でないと確認できない
信託報酬手数料 なし 0.2〜0.3% 1%前後
分散投資 複数の銘柄を買う必要がある 既に分散投資されている

※インデックス連動型の場合


様々なETFが登場

ETFは、TOPIXや日経平均株価に連動したものが一般的ですが、最近では様々なものに連動したものが出てきました。不動産投資信託や銀行株のほか、海外の株式市場などに連動したものなども出てきており、また最近では金の価格など、商品相場に連動したETFも登場しました。ETFはますます今後ますます多様化していくことが考えられ、これからはETFを組み合わせて分散投資を進めていくという方法を取る人が多くなるでしょう。


 

執筆:坂本光(さかもと ひかる)CFP
一級ファイナンシャルプランナー・CFP®、日本キャリア開発協会認定キャリアカウンセラー、日本応用カウンセリング審議会認定心理カウンセラー。2006年5月週末起業を決意し、通信会社に勤務しながら合同会社FPアウトソーシング代表を務める。ファイナンシャルプランニングに関する個別相談・セミナー講師としても活動中。

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